もういい加減にしたいのだけど、まだ続いているこの手続き。1月に必要書類を提出したものの、一向に何の連絡もない。まあ2カ月ぐらいで解決するわけがないことは予想していたのだけど、ついに、新しい滞在許可証ができるまでの間をつなぐレセピセの有効期限まで切れてしまった。というわけで今、一時的に不法滞在状態になっている。もちろん、レセピセの期限が迫っていることは分かっていてじりじりしていたものの、いろいろ考えた末、許可証ができるまでこのままやり過ごそうという気になっていた。職務質問されたことなんて1回もないからその点はたぶん大丈夫だろうし、管轄の警察署に行ったところで、運よく許可証ができていればいいけど、できていなければムダ足になるだけだからだ。状況が分からないのに、わざわざ学校を休んでまで行って、この寒い中また数時間外で待つなんて考えるだけでうんざりだし。
ところが期限が切れる前日、たまたま同じクラスの中国人の女の子にこの話をしたところ、レセピセって更新できるんじゃない?と言われてビックリ。前に、滞在許可証も追加のレセピセも出ないまま数カ月過ごしたという人の体験談を読んでいたため、レセピセは1回限りだと思い込んでいたのだ。その夜、半信半疑で調べてみると、確かに。期限切れぎりぎりに2通目のレセピセをもらいにいったという声がネット上にたくさん出ている。でもここで問題が。この時点で期限にはあと1日あったのだけど、その最後の日が土曜日。つまり、もう間に合わない。仕方ないので、とりあえず月曜日に行くことにして、またもや書類の準備。
土曜なのにわざわざ化粧して写真を撮り、さらに書類をコピーするために近所のモノプリへ。これだけでも面倒なのに、気が進まないからうっかりしてパスポートや財布を忘れ、家との間を合計3往復。うんざりしながら最後に、念のため今持っているレセピセもコピーしておこうと思い、裏返したとき・・・何か書いてあるのを発見。
「レセピセを更新するためには期限切れの3週間前に書類をご郵送ください。新しいレセピセは郵便でお送りいたします。警察署までお越しいただいても何にもなりません」
・・・なんだと?なんでこんなとこに書くんだ。レセピセの裏なんてこのとき初めて見たし。幸い、書類のリストを見ると、パスポートのコピーや3カ月分の家賃支払い証明書など、自分で考えて用意していたもので合っていたのだけど、写真は1枚でよかったから、わざわざ撮る必要なかった。結局、家に余っていたのを使い、この日撮ったものは次の機会に置いておく。それにしても3週間前って。なんでそんなに時間が必要なの?ネットで見る限りでは、1通目のレセピセに延長のハンコを押すだけの地域もあるらしく、正直その程度で十分だと思う。そもそも、レセピセを更新しないといけないのはこっちのせいじゃないし。
もう期限が切れているわけだから直接行こうかとも考えたのだけど、門前払いにされる可能性大なので、結局郵送を選択。ただいろいろ考えた末、お詫びと事情説明の手紙を入れておいた。フランスでは手紙がすごく重要なので、まあ1枚入れておくだけで印象も変わるかなと、かすかな期待を込めて。ところで、こちらでは大切な書類を送るとき必ず書留を利用するのだけど、注意書きには「シンプルな郵送」にしろとある。シンプルが何を意味するのかいまいち分からないけれど、おそらく受け取りが必要な書留ではなく、ポストを見ればいいだけの普通郵便にしろという意味だと解釈し、普通郵便に。どんだけ仕事したくないんだ、フランスの公務員。
もう自販機で切手を買うのも慣れたもので、迷うことなくスムーズにできたものの、ここでまたやってしまった。せめて追跡できる郵便にしようと少し高い切手を選んだところ、シール状のシートが2枚出てきて、これを両方貼るのか、金額が書かれている方だけでいいのか分からない。というのも、1枚には「追跡ステッカー」という文字と番号、バーコードが印字されていて、これを貼ってしまうと追跡できないからだ。
運悪く次の予定が迫っていて、時間がない。しかも本当はもっと近くの郵便局に行くつもりが、改装中で閉まっているっていうパリではおなじみの状況に巻き込まれていた上に、このとき郵便局もけっこう混んでいたから聞くこともできず、結局1枚だけ貼って投函。あとで調べると、やっぱり2枚貼らないといけなくて、追跡番号はレシートと一緒に出てきていたはずだった。そう、レシートも取り忘れていたのだ。レシートって一番最後に出てくるから、ついつい切手が出てきたところで安心して自販機を離れてしまいがちで、実際に前の人の取り忘れが残っていることも多い。そんなわけで、せっかく追加料金を払ったのに無事に着いたかどうかの確認ができないのだけど、個人的にはこちらに来て郵便でいやな思いをしたことは幸いないから、ちゃんと届いていると信じよう。今考えれば、速達にする手もあったのだけど。
怖いのは、罰金が課されないかなということ。まあ不法状態に陥るのはたぶんフランスではそれほど珍しいことじゃなく、実際に罰金を払わされたという話も聞いたことはないのだけど、他人の例は当てにならないのがこの国。でも、確かに手続きが遅れたとはいえ、滞在許可証の更新自体は申請しているわけだし、これは罰金が必要なケースには当たらないはず。そもそも、向こうが早く仕事してくれないからこうなっているわけで、そのために余計なコピー代とか郵便代とか払わされているのだから、むしろこっちは被害者だ。こういう場合、日本なら期限が切れる1カ月前ぐらいに連絡が来て、必要な書類や手続きを教えてくれそうなものなのに。まあフランスにそれを期待してもムダだけど。なので今は、滞在許可証を取りに来いっていう呼び出し状か、2通目のレセピセか、それとも両方却下されたっていう通知か、どれが早いかなーって待っている状態。それにしても、レセピセを郵便で送るっていうのもどうなの??
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