パリ20区歩き ―2区―

2区位置

 
みどころの多い1区から離れて2区を進んでいくと、観光客の姿は少なくなっていく。パリの建物は全部古く見えるけれど、大通りにはその中でもさらに歴史のありそうな威厳のある建物が立ち並んでいる。どうもオフィス街らしく、雰囲気は大阪の本町辺りに似ていなくもない。狭い路地に入ると住宅街のようで、地元の人が普段使いしていそうなお店がちらほら。学校帰りの子供たちの姿も見かけた。でも正直、この辺はごみごみしていて、住み心地はよくなさそう・・・。
 

子供たち

 
あまり観光スポットはないのかな~と思いながら歩いていると、ところどころにパッサージュと呼ばれる古いアーケードを発見。2区にはこのパッサージュが多く残っているらしく、冒険好きにはたまらないエリアだった。古くからある日本の商店街と同じように、歴史を感じさせる風情があって、タイムスリップしたような気分になる。
 

 
中でもパリでもっとも美しいといわれているのが「ギャルリー・ヴィヴィエンヌ」で、入口やタイルの装飾は一見の価値あり。映画『地下鉄のザジ』で少女ザジが走り回るシーンはここで撮影されたそう(ただしこの映画を見たのはかなり前なので覚えていないけど・・・)。中にはファッションブティックやレストランなどが入っていて、小さいけれどなかなか楽しい。
 

 
パッサージュめぐりで満足して帰り道を歩いていると、思いがけず市場を発見。この界隈一帯が歩行者専用の石畳の道になっていて、両側には肉屋、魚屋、パン屋、スーパーなど、ついつい覗きたくなるようなお店が続いている。カフェやレストランのテラス席にもたくさんの人。こういう広場のような場所ってヨーロッパではよく見かけるけれど、どこも活気にあふれていて本当に雰囲気がいい。
 

市場入り口

 
ところで、歩いていて気づいたことがある。持ってきたガイドブックはコンパクトすぎてあまり役に立たないので、PARIS PRATIQUEという地図を愛用しているのだけど(これは本当に便利!)、よく見ると白い道とピンクの道が。今まで気にもしていなかったけど、ピンクはもしかして石畳の道なのでは。
 

 
調べても分からかなかったので違っているかもしれないけれど、もしそうだとしたら、校正はやりたくないなあ・・・。

 

めがねを選ぶ女の子
一緒にめがねを選ぶ女の子たち

 

1区の補足:
下調べが足らず、紹介した情報が少し違っていて、ポン・ヌフも1区に含まれるのだった。ポン・ヌフといえば、いわずと知れた映画『ポン・ヌフ』。

 

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語学学校のレベル分けテスト

こっちに来てから毎日遊び歩いているけれど、実は勉強しに来たんだった。今日はレベルチェック&クラス分けのためのテストに行ってきた。これから通うのは、パリ・カトリック学院(通称パリカト)という設立約140年の大学に付属の語学学校。質の高さと授業の厳しさで有名で、日本人も多い。いろいろなブログを見ていると、ここに通っているまたは通っていたという人がけっこういる。

 パリ・カトリック学院外観

 
同じエージェントを通して申し込んだほかの日本人留学生3人(うち2人は大学生)と待ち合わせて校内へ。日本人サポーターが流れを説明してくれたので安心だった。この日本人サポートというシステム、最初はうっとうしかったのだけど、こういうときはやっぱり心強い。ただ、SIMカードを買うのにもついていきますよーと言われたときはびっくりして、いや自分で決めているのがあるのでいいです、と速攻で断ってしまった。だってせっかく来たんだから、自分でいろいろやってみたいし。

テストは文法や文章読解、聞き取りなどで、初歩的なものからかなり難しいものまで混在。日本人は読み書きは割とできるから、レベルの高いクラスに振り分けられてぜんぜんついていけない、といった話をよく聞いていたので、あまり頑張らないようにしようと決めていた。それに途中、難しい問題を丸ごと飛ばして次の問題にいこうとしていると、監督の先生に「それは後で。ここから先にやってね」と言われたので、あれ~これは後で時間を分けてやるのかな?と思って放っていたら、やっぱりそれもやらないといけなかったようで、採点した別の先生に「何でやってないの?時間足りなかった?」と何回も突っ込まれた・・・。なので本来よりも出来は悪いハズ。

パリカトのレベルは9段階に分かれていて、低い方から

A1-1 A1-2 A2-1 A2-2 B1-1 B1-2 B2-1 B2-2 C1

となっている。こうやって並べるとそうでもないけど、日本の感覚では分かりづらくて、何回見てもBよりA、2より1の方が上に見えてしまう。テストは簡単な会話の試験も含めてその場で採点が行われ、結果はA2-2。大体B1ぐらいかなと予想していたので、とっさにAという文字にびっくりしてしまい、いやそんなはずないからB1に変えてほしいと自信過剰な訴えをしてしまった。ぜんぜんしゃべれてないのにー!でも本当にレベルが合っていないと感じたら、こういうときもためらわず主張しなければ。

フランス語の学習歴は、大学の第2外国語として少し、卒業後は仕事の状況に応じてやったりやらなかったり。本格的に勉強しだしたのは3年ぐらい前で、この1年半は月に2回ほど会話のレッスンに通っていた。だからトータルの学習年数はけっこう多いと思う。今年に入ってから仏検2級にも合格した。それでもレベルは初級の上だ。まあでも、授業についていけないよりはいいか。今は下のクラスでも、上がっていけばいいだけなのだから!テストを受けていたのは日本人以外に中国人も多くて、彼らはけっこうべらべらフランス語をしゃべっていた。

最後にレベルに合わせて時間割を組み、それを登録して今日は終了。来週から授業が始まる。収穫は、一緒にテストを受けた日本人留学生と仲良くなったこと。年も近いし、元社会人同士、話が合った。何より、彼女とは同じアパート!いい友だちになれそう。

 

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学校近くのお店でかわいいショコラを発見!
 

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どうやってお金を持っていくか

昔は本当に大変だっただろうと思うけれど、お金、しかも長期間の生活費をどうやってフランスに持ち込むかは悩ましい問題。学生なら親に送ってもらえばいいのだけど、社会人を辞めて自分で勝手に行くからにはなるべく面倒はかけたくない。フランスにいながら、日本にある自分のお金を動かせないか。
 

お札

 
海外送金できる銀行は三菱東京UFJ、ゆうちょ、三井住友などいろいろあるけれど、第一条件としてオンラインでできること、それから手数料など総合的に考えて、SMBC信託銀行プレスティア(旧シティバンク)を選択。この送金手数料というのが各行それぞれ違っていて、自分の使い方に合ったものを選ばないと損することになる。というのを調べてみて初めて知った。

次に両替。まとまった額を外貨にするので、これもできるだけ余計な手数料は抑えたいところ。いろいろ調べた結果、マネーパートナーズというのをみつけた。ここで作る口座は本来、FX取引のためのものなのだけど、外貨両替だけの利用というのも可能で、開くのも維持するのも手数料ゼロ、そして両替は銀行でするよりも格段にお得。口座開設から両替まですべてネット上で可能なのもポイント。

手順としては、
①日本の銀行口座からマネーパートナーズの口座に円資金を移動し両替
②両替後の外貨をSMBC信託銀行プレスティア(私の場合)の外貨専用口座に移動
③フランスの銀行に送金
という形になる。

最後に、①もネットでできるよう、元々口座を持っていた銀行にネットバンキングの申し込みをして完了。これで、日本円の両替からこちらの口座への送金までがすべてオンラインでできるようになった。ちなみに、マネーパートナーズの口座を通じて両替した外貨は空港で受け取ることもできる。今回も当座に必要な分のユーロ現金は出発前に日本の空港でもらい、持ってきた。これから海外旅行に行くときは絶対これを使おう。

ところで、このマネーパートナーズはマネパカードというのも提供していて、これもついでに作った。同じように格安の手数料で外貨に両替できて、それをネット上でチャージして利用する。チャージした分は現地でATMにカードを挿せばその国の通貨で引き出せるし、プリペイドカードとして使うこともできる。そもそも、こちらで口座を開くまでは送金できないから思った以上に便利で、ちょっと大きな買い物をするときはこれで済ませている。一度ATMでユーロを引き出してみたけれど、問題なく使えた。足りなくなったらネット上でいつでもチャージできるし、留学しても現地で口座を作らずこのカードだけで済ます人もいるみたい。
 

マネパカード

 
フランスにいながら、日本のお金を動かしユーロで使うことができる。ネットがあるって本当に便利だ。親に頼るのは資金がなくなったときにしよう。

こちらの銀行口座開設についてはまた。

 

ATM
ATMは道路にむき出し状態なので要注意!

 

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