パリで日本食を探す

来たばかりなのになんだけど、食事だけはフランス人についていけない。ベトナムやトルコ、インド、モロッコなんかもごはんはおいしかったし、毎日でも大丈夫だったけれど、ヨーロッパはだめ。まずいわけではなくて、合わないのだ。まず主食がパンというのがなってなくて、一日に最低一回はごはんじゃないと。フランスはパンがおいしいから、朝や昼はパンでいいかもしれないけれど。野菜も日本で売っているものと違うし、肉はやたら厚切り、それになんといっても魚がない!切り身のパックなんて手に入らないし、市場の専門店にいけば好きな量が買えるけど近くにない、モノプリの鮮魚売場でも一切れが日本より大きくて値段も高かったから、普段使いはできない・・・。米は1キロだけ持ってきたので今のところはまだそれでもっているけれど、そろそろ買い足さなければ。ネットでパリの日本食材店を探して行ってみた。

オペラ座の近くには“日本人街”と呼ばれるエリアがあって、日本料理店やお弁当屋さんが立ち並んでいる。1区から2区にかけてのサンタンヌ通りを歩いてみると、こんなかんじ。
 

通りから外れた路地にもお店が点在

 
どうしても日本食が恋しくなったら、ここに来れば大丈夫。ただ、中国人がやっている店もたぶんあるのでそこは妥協しないと。

この通りにあるのが「エイス食品」と「K-MART」。どちらも韓国と日本の食材を置いている。だしの素、みそ、昆布、納豆、インスタントラーメン・・・などなど、いざというときに使えるものが中心。訪れたときはどちらも日本人はあまりいなくて、学生らしい韓国人たちで賑わっていた。日本のものならK-MARTの方が広くて品揃えもいい印象。
 

 
そしてこの通りから少し離れたところにあるのが「京子」。ここは日本食材専門店で、調味料もお米も種類が多いし野菜も見慣れたものが置いてある。おせんべいや和菓子なんかも。日本人だけじゃなく現地の人にも人気のようで、フランス人と思われる人もけっこう入っていた。
 

京子外観

 
2日かけてK-MARTと京子でこれだけ買ってしまった。日本なら普通にあるものがこんなにありがたいとは!お米は継続して買いにいこう。ただ、レストランも含め値段は日本に比べてかなり高めなので、あまり頼らないようにしないと。
 

購入した日本食
これプラス味ぽんも購入

 
ちなみに、料理は嫌いだ。

 

日本語フリーペーパー
京子の店頭には日本語フリーペーパーも

パリ20区歩き ―1区―

1区位置

 
パリは20の区に分かれている。といってもそれぞれの区がとても小さくて、歩いているうちに気づくと隣の区に入ってしまっている。大阪市24区や東京23区とはだいぶイメージが違うかも。でも、ガイドブックではたいてい「エッフェル塔周辺」とか「モンマルトル」というように観光名所別のエリアで区切っていて、各区の特徴が分かるようなものは探した限り一冊しかなかった(気に入らなかったので買わなかったけど)。確かに観光するとき、何区にいるかなんてあまり考えないので、これは仕方ないかもしれない。でも、きっとパリも「淀川区」とか「台東区」みたいに、20区それぞれの“色”があるはず。それを探しに、1区ずつ歩いてみることにした。
 

ポン・ヌフ対岸の1区
ポン・ヌフを渡った向こう側が1区

 
パリに来たらほとんどの人が訪れるであろうルーブル美術館があるのが1区。世界最大級というだけあって建物だけでも見応えがあるし、いつ行っても観光客で賑わっている。
 

ルーブル美術館

 
ルーブル美術館の前に広がるのがチュイルリー公園。広くて緑が多くて気持ちいい。こういう場所があるのもパリのいいところ。たくさんの人がのんびりとくつろいでいる光景はなんともフランスっぽい。
 

チュイルリー公園

 
映画にもなったヴァンドーム広場。周辺にはハイブランドジュエリーのブティックや高級ホテルが立ち並ぶ、セレブ御用達のエリア。
 

ヴァンドーム広場

 
この辺りはパリ・モードの最先端といったかんじのブティックもあるらしく『VOGUE』なんかが好きな人は絶対楽しいと思う。それにしてもパリのショーウィンドウは見ているだけでわくわくする。
 

 
思いがけず発見してうれしかったのが、かつての王宮パレ・ロワイヤルの中庭。現在は非公開なのだけど、中庭は一般開放されていて、裏側から入れるようになっている。人もあまり多くなくて、ひと休みするのにぴったり。ここは知らなかったので、素敵な場所をみつけた。
 

 
1区を歩いてみての印象は、大阪でいえば中之島のようなかんじ。大きな川と大きな美術館、歴史的な建物、銀行やホテル、それにたくさんの人。市内でも中心的なエリア。もちろん全部の通りを歩いたわけじゃないから、あくまでも個人的な感想だけど。でも、もしパリに住むことになっても、ここはいやだな。

まだ20区それぞれの位置関係すらあやふやなので、パリ全体を把握するためにも帰国までに全部歩いてみたいと思う。いつもふらふらとおもしろそうな路地に入っていっては必ず迷う病気があるのだけど、たまには地図を見ながら歩くのもいい。

 

1区の端から見る眺め
1区の端から。こんなのもパリらしい

フランスで携帯を使う

こっちに来る前に一番悩んだといってもいいかもしれないのが携帯電話。日本では周りはほとんどがスマホだったけれど、私は通話とメールだけで十分なので直前までしつこくガラケーを使っていた。でももう同じ端末を7年近く使っていたからそろそろバッテリーが限界だったのと、こっちでネットがすぐに使えるかどうか不安だったので、調べものや日本への連絡ができる環境を整えておくためにもスマホを持っていくことにした。

海外で使う前提として、まずはSIMフリーであること、そして周波数が合っていることが必要。SIMフリーについては一応の知識はあったけれど、周波数のことはまったく知らなくて、ヨドバシカメラに端末を選びにいって初めて教えてもらった。日本国内でも、例えばdocomoとauでは割り当てられている周波数が違うから、同じ端末でもキャリアを変えたら使えない、ということがあるらしい・・・。この辺はかなり調べた。でも人にはまったく説明できない。iPhoneなら確実に海外でも使えるということなのでだいぶ迷ったけれど、どう考えても高すぎるから、結局デザインと価格で気に入ったFREETELのPriori3s LTEという機種を選択。つながるかどうかは現地で使ってみないとわからないし。
 

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それで今日、フランス「freemobile」のSIMカードを買ってきた。このfreemobileのSIMについてはたくさんの方がブログで書いてくれていて、それらを参考に事前にこれにしようと決めていた。格安で大量のデータ通信が可能とのこと。・・・まあ正直なところ、その辺はよくわからないんだけど。ただ、フランスでもかなり人気だそうで、選択肢としては悪くないんじゃないかな。日本とは違って店員の説明はなく、自動販売機で契約プランを選択して購入する。これもいろいろなブログのおかげで、そして途中スタッフが助けてくれてスムーズにできた。出発前は端末をネット通信のみに利用していたのでSIMを挿すのも初めてだったけれど、どうにかセッティングできたみたい。通話もできたし、部屋では3Gでネット接続されている。
 

DSC00573小

 
実はアパートはwi-fiが整備されているので、到着後すぐにネットは使えたのだけど、セキュリティなしなのが気になっていた。こちらでオンラインバンキングも使おうと思っているから、個人的にプロバイダー契約した方がいいのか悩んでいたけれど、これもSIMカードを挿した後、freemobileの回線でテザリングというものをやってみた。スマホをルーターとして、PCをネット接続する。問題なくできたので、ひとまず安心。ちなみにフランスでプロバイダー契約すると、つながるまでに最悪3か月、なんてこともあるらしいので、ネット環境をこんなに早く手に入れられたのはラッキーだったかも。ブログで情報発信してくださったみなさんに感謝。

海外に住もうなんて考えなかったら、きっと一生知らないままだっただろうということがなんてたくさん!こんな知識、一年前はまったくなかった。これからフランスにいこうと考えている人にとって、少しでも助けになれば。

 
参考サイト:
■フランスで人気急上昇! 第4のキャリア『Free』のSIMを自販機で買ってみた
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/287/287753/
■一番フランスで安いFreeMobileのSIM買ってきた
http://yesppp.me/?p=2399#comment-1229
■パリの通信会社「Free」で携帯電話&インターネット
http://blog.ufufuya.com/entry/2015/10/10/204026

 

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SIMカードを買いに美しい雨のパリへ

 
追記:フランス長期滞在を考えている人へ、言葉足らずの箇所があったので補足。
①日本で契約している携帯電話をそのまま海外で使うととんでもなく高くつくので、長期滞在の場合は現地の通信会社と契約するのが一般的。
②レンタル携帯というのも利用可能だけど、日本に帰ってから引き続き使うことができない。
③周波数について、一番確実なのは現地の端末を買うことだけど、おそらく日本語が使えない。
これらを考慮することが必要。