新しい生活のはじまり

無事、パリに到着した。学校がパリなので気分は“パリ暮らし”なのだけど、住むのは郊外のArcueilという町。市内から少し出ただけなのに、がっかりするほどパリらしさはまったくない。

アパートは学生専用で、留学業者を通してみつけたところ。部屋はけっこう広く、必要な家具は大体そろっている。トイレとシャワー、小さいけれどキッチンもあって、工夫すればなかなか快適。管理人のおじさんたちもすごくいい感じだし、ゴミ捨てや掃除もきちんとされている。もちろん門限なんてないし。
 

部屋内装

 
ただ交通量の多い道路に面しているので、昼間はかなりうるさい。廊下を挟んだ向かいの部屋は静かで景色もいいはずだけれど、こっち側からは空き倉庫のような古くて汚れた建物しか見えない。申し込み順で決まったのだとしたら、あまりに運が悪かった・・・。それと部屋に洗濯機がないので、なるべくコインランドリーを使わないよう手洗いしているんだけど、今度は干す場所がない!窓から外には出られないし、お風呂場といっても浴槽なんてもちろんなくて、狭いシャワースペースだけだから、水が落ちないようにギューッと絞ってシャワーカーテンのポールに干したりしている。それでもまだけっこう暑いので、丸一日たつと乾いているんだけど。
 

アパート外観
ほかの部屋にはバルコニーがある・・・

 
近くには、フランスでは定番のスーパー「モノプリ」があって、これはとても助かっている。日本でいえばイオンとかイトーヨーカ堂といったかんじ。専門店も多いし見てまわるだけでけっこう楽しい。到着してすぐに、調理器具とドライヤーと電子レンジを買った(ちなみに電子レンジも抱えて持って帰った)。ほかに玉手みたいな庶民的なスーパーもあるし、パン屋さんもすぐ目の前。何より駅が近いから、生活環境としてはかなりいいと思う。
 

ファッション、雑貨、電化製品・・・何でもそろうモノプリ

 
まだまだ荷物が全部そろっていなくてこれから送ってもらうので、それまで少し不自由もあるけれど、とにかくパリでの・・・パリの外れでの生活がはじまった。

冒険しない人生なんて

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旅をしていて一番おもしろいのは、普段の生活ではありえない文化や価値観を体験できることだと思う。限られたものの見方から解き放たれて、違う自分になったように開放的な気分になる。だから旅は海外の方が好きだ。

社会人になって10年以上、好きなこと、やりたいことを追いかけてきた。でも日常は少しずつ息苦しくなるし、どこまでいっても新しい夢や理想が次々に現れる。後悔しないために、毎日をもっとわくわく過ごすために、また旅に出ることにした。

これまでの旅でも相当苦い思いをしてきたけれど、今回もきっと、日本では考えられないことがたくさんあるはず。でも、不安も、イライラも、危うさも、ここにこなければ感じられない。すべて楽しもう!同じ場所にとどまっているだけの毎日なんて、きっとつまらないから。

明日、パリに発つ