みどころの多い1区から離れて2区を進んでいくと、観光客の姿は少なくなっていく。パリの建物は全部古く見えるけれど、大通りにはその中でもさらに歴史のありそうな威厳のある建物が立ち並んでいる。どうもオフィス街らしく、雰囲気は大阪の本町辺りに似ていなくもない。狭い路地に入ると住宅街のようで、地元の人が普段使いしていそうなお店がちらほら。学校帰りの子供たちの姿も見かけた。でも正直、この辺はごみごみしていて、住み心地はよくなさそう・・・。
あまり観光スポットはないのかな~と思いながら歩いていると、ところどころにパッサージュと呼ばれる古いアーケードを発見。2区にはこのパッサージュが多く残っているらしく、冒険好きにはたまらないエリアだった。古くからある日本の商店街と同じように、歴史を感じさせる風情があって、タイムスリップしたような気分になる。



中でもパリでもっとも美しいといわれているのが「ギャルリー・ヴィヴィエンヌ」で、入口やタイルの装飾は一見の価値あり。映画『地下鉄のザジ』で少女ザジが走り回るシーンはここで撮影されたそう(ただしこの映画を見たのはかなり前なので覚えていないけど・・・)。中にはファッションブティックやレストランなどが入っていて、小さいけれどなかなか楽しい。



パッサージュめぐりで満足して帰り道を歩いていると、思いがけず市場を発見。この界隈一帯が歩行者専用の石畳の道になっていて、両側には肉屋、魚屋、パン屋、スーパーなど、ついつい覗きたくなるようなお店が続いている。カフェやレストランのテラス席にもたくさんの人。こういう広場のような場所ってヨーロッパではよく見かけるけれど、どこも活気にあふれていて本当に雰囲気がいい。
ところで、歩いていて気づいたことがある。持ってきたガイドブックはコンパクトすぎてあまり役に立たないので、PARIS PRATIQUEという地図を愛用しているのだけど(これは本当に便利!)、よく見ると白い道とピンクの道が。今まで気にもしていなかったけど、ピンクはもしかして石畳の道なのでは。


調べても分からかなかったので違っているかもしれないけれど、もしそうだとしたら、校正はやりたくないなあ・・・。

1区の補足:
下調べが足らず、紹介した情報が少し違っていて、ポン・ヌフも1区に含まれるのだった。ポン・ヌフといえば、いわずと知れた映画『ポン・ヌフ』。
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