2回目の滞在許可証更新③

去年はいろいろありすぎて合計9カ月ぐらいかかった滞在許可証の更新。今回は気持ち悪いほどスムーズで、無事に滞在延長が許可され、学生用の新しいカードをもらうことができた。8月31日に書類を提出したから、今年中にもらえればまあいいかなと思っていたのだけど、予想に反してわずか約1カ月後にSMSで連絡があり、すぐにネットで受け取り日時を予約。前に住んでいた郊外の役所で手続きしたので、当日は久々にパリの外へ。必要だったものは、持っていた期限切れの滞在許可証とレセピセ、それにネットで購入した49ユーロ分の専用印紙の購入証明書。朝イチだったこともあって、そこまで待たされることなくすんなり終わった。
 

滞在許可証表

 
前にも少し書いたけれど、今回は心配だったことがいくつかあった。一つは、去年9月から通っていた少人数制の学校の登録時間。一般に郊外に住んでいる場合は週18時間が必要とされているのだけど、実際には15時間しか通っていないから、これが少なすぎると判断されないか。同時に、先月から通っているソルボンヌ・ヌーヴェル大学の語学コースも実質週16時間なので、同じ理由でこれもマイナス材料にならないか。そして、ソルボンヌ・ヌーヴェルの登録は年度末の来年5月までだから、1年分の滞在許可が下りるかどうかも気になっていた。

結果的にはどれも杞憂に終わり、夏休みの6~8月分も含めて1年間の滞在延長が許可された。郊外といってもいろいろで、私が住んでいたArcueilというところはパリに限りなく近かったから、パリ市内と同様の条件で判断するのかもしれない。とはいえ、もちろんそこはフランス、担当者によっては却下される可能性ももちろんあるので、絶対に大丈夫とは言えないのだけど。
 

役所へ向かう途中の景色
小径に誘われる郊外の風景ともお別れ

 
前回、滞在許可証をもらってから一番にしたことは、住宅手当アロカを管理する機関CAFに、手に入れたばかりの許可証の写真をネット上で送ることだった。それまで持っていた許可証の有効期限が切れると同時にアロカの支給が止まり、CAFが新しい許可証を確認するまで受給できないからなのだけど、今回は写真を送る必要はない。というのも、5月に確定申告をした結果、案の定アロカを受給するには所得がありすぎると判断されて、支給打ち切りになってしまったのだ。申告したのは去年働いて得た収入ではなく、単に生活費としてこちらに送金した額(貯金)で、この申告が本当に必要だったのかどうかは調べても未だに分からない。ただ、よくよく考えてみると、何らかのかたちで資産を申告する仕組みがなければ、たとえ1000万円貯金があったとしてもフランスでの収入がゼロだと言えば、アロカを受給できることになってしまう。今さらだけど、かなり太っ腹な、というより適当な制度だ。

アロカはもちろん、この先の1年もあてにしていたから、打ち切りの連絡がきたときにはかなりショックで異議申し立てをしようか悩んだ。せっかく前と変わらない家賃の部屋を見つけたのに。でも、そもそも送金額の申告が本当に義務なら異議を唱える根拠がない。それに、今はある程度安定した収入が入るようになったこともあって、自力でやっていくことにした。アロカをもらうより、やっぱり働いた方がはるかに生活は安定するのだ。ほぼ2年間もらったし、最初に留学業者に払った手数料分ぐらいは取り返せたんじゃないだろうか。

あとは、滞在許可証の裏側に記載されている引っ越し前の住所を変更する手続きが残っているのだけど、どうしようか迷っている。アロカを受給するなら必要だろうけど、それ以外では特に支障ない気がするし。何より、この住所変更の手続きも、調べてみても管轄がよく分からずまた振り回されそうで面倒なのだ。まあとにかく来年9月までフランスにいる権利は手に入れたことになるので、あとはどうにでもなる。その気になったらトライしてみようかな。

 
2回目の滞在許可証更新①はこちら
2回目の滞在許可証更新②はこちら

 

滞在許可証裏
裏側はこうなっている

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