2回目の滞在許可証更新②

1年ごとの恒例行事、滞在許可証の更新。今持っているものは9月3日で期限が切れ、新しい許可証を申請中。で書いたように、そのための書類の提出日が8月31日だったので、きっちりそろえて出してきた。役所へ向かう郊外の道はパリとはぜんぜん雰囲気が違い、のどかで爽やか。
 

郊外の風景

 
必要だった書類は去年と同じでこんなかんじ。すべてコピーを提出。

●パスポート
個人情報ページ、日本で取得したビザが貼ってあるページ、入国スタンプが押されたページ。
●現在の滞在許可証
●出生証明書
日本の戸籍をフランス語に翻訳したもの。大学付属語学学校を受験したときに訳してもらったものを使用。
●3カ月分の家賃支払い証明書
●この1年間に通っていた学校の出席証明書と成績表
6月まで在籍していた少人数制の学校と7月に夏期講習を受けたパリカト(パリ・カトリック学院)両校のものを用意。
●これから通う学校の登録証明書
ソルボンヌ・ヌーヴェル(パリ第3)大学の仮登録証。
●滞在に必要な経済力があることを示す証明書
こちらで口座を持っている銀行ケスデパーニュが、毎月オンライン口座に残高が記載された利用明細を送ってくれるので、それを使用。
●滞在期間をカバーする健康保険証明書
日本の海外旅行保険をまたも延長。証明書は申し込みから10日ぐらいで到着。
●証明写真3枚
●宛名欄に自分の名前と住所を書き、切手を貼付した封筒
住所はどうしようか悩んだのだけど、ややこしいので引っ越し前のものを記載。

こうやって並べてみると多いけど、もう必要なものは分かっていて少しずつ準備していたから、そんなに大変じゃなかった。それにしてもこういうときは、コピー屋が近くにないと不便。
 

罫線1

 
当日は10時の予約。20分ぐらい前に着くと、すでに予約なしの人の列が1つしか開いていない窓口の前にできている。もちろん、予約ありの人はずらりとイスに座って待っていて、もう空いている席はほぼない。でも、これにうんざりして確認を怠ったのがいけなかった。1カ月前、ネットで予約を取ったときは、特に来ていることを知らせなくても順番に名前が呼ばれていくシステムだったのだけど、今回はその予約日にここで窓口の人に取ってもらった予約。要するに、ネット上で自分で取った予約ではない。どうもその場合はいったん、指示通りに来たことを知らせなくてはいけないらしく、でなければ永遠に呼ばれないことになっているようだった。

10時半ごろに一度、奥からスタッフが出てきて、待っている人たちの予約の確認をし始めたので、持っていた予約票を見せるとそのまま窓口の人に渡され、どうやら順番待ちの紙の束に混ぜられたようだった。これでようやく受け付けされたってことか。1時間近く損した……。こういうところが日本とは違って分かりにくく、不親切。

そしてそこからは立ったまま、ひたすら待ちぼうけ。名前が呼ばれるとドアの奥のスペースに入っていくのだけど、そのドアの近くに座っている人たちが、無事に用を終えて出てきた人たちに向かって「何時の予約だったの?」といちいち聞いているのがおかしかった。案の定、みんな私より遅い時間の予約なのに先に呼ばれているようだったけど、何の用事かによって呼ばれる順番はまちまちのようで、お昼の12時過ぎに出てきた人が「9時の予約だった」と言ったときには周りのみんなが爆笑。9時って!開庁後すぐやん!なぜ3時間もかかる!

12時半ごろにやっと呼ばれ、気の強そうなマダムに書類を提出。その場で1枚1枚確認されたけれど不備はなく、持っていったオリジナルも必要なかった。そして両手の指紋を取られ、新しい許可証ができるまで許可証の役割をするレセピセをもらって終了。あー、これで大仕事が終わった。あとは無事に許可されるのを待つのみ。

でも、あとで気づいたのだけど、このときに引っ越しするって言ったらよかったのかも。その日、8月31日までは郊外の住所だったし、翌日から住所が変わるって言ったって矛盾はない。だって新しい滞在許可証は、またこの郊外の役所まで取りに行かなければいけないのだ。もし遠くに引っ越す場合、そんなことできないし、ここで住所が変わることを申告するのが普通じゃない?いろいろな人のブログだと、引っ越し先で滞在許可証の住所変更をしたっていう話が多く、なんかそれに引きずられて、パリですべての手続きをしなければいけないと勝手に思い込んでいた。なんで気づかなかったんだろう。ここで申告しておけば、また住所変更のためだけに無駄な労力を使わずに済んだのに。

でも、さらに後日あらためて考え直してみた。新しい住所で滞在許可証を作ってもらうためには、おそらく書類提出時に新しい部屋の契約書が必要だったはずで、それは持っていなかったから、いずれにしろできなかったのだ。むしろややこしいことを言われたかもしれない。まあ、もう終わったことだからいいか。何ごとも時間がかかるのがこの国なのだと思ってあきらめよう。
 

罫線2

 
パリはもうすっかり秋の気配。朝晩は肌寒く、ジャケットや薄手のコートが必要な日も増えてきた。穏やかな天気が続いていて、自然災害の少なさに気づく。日本もこれ以上、何か起こらなければいいのだけど。

 
2回目の滞在許可証更新①はこちら
2回目の滞在許可証更新③はこちら

 

近所の散歩道
新しい部屋の近所を散歩

 

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