パリジェンヌたちのファッションチェック③

11月にすでに最高気温4度の寒さが1週間ぐらい続いたパリは、街を歩く人たちもすっかり冬の装い。今はいったん、12月とは思えない暖かい日々に戻っているけれど、それも一瞬で、まもなくあの刺すような冷たい風が吹き始めることになる。

とはいえ前回の②からやっぱり1年以上経ってしまい、またも季節感のない記事になってしまった。実は検索で訪れてくれている人が多いらしいこのシリーズ、去年の冬から1年分のパリジェンヌたちを振り返ってみよう。

 

パリジェンヌ①_2

今年前半まで通っていた7区の学校の最寄り駅にて。印象的なカラーを主役にしたコーディネートって大好き。

パリジェンヌ①_1

コートのベルトをゆるく結んだ後ろ姿にもさりげなく女っぽさが。

 

パリジェンヌ②

こちらは行きつけの映画館に近い5区の大通り。大きめバッグのレトロな色合いとデザインが、学生街の雰囲気によく似合う。少しクラシックなスタイルも違和感なく溶け込ませるのは、古い歴史を持つパリのなせる技。

 

パリジェンヌ③

7区の学校からサン・ジェルマン・デ・プレへ向かう途中、前を歩いていたパリジェンヌ。なんてことのないアイテムの組み合わせだけど、コートのシルエット、デニムの丈感、ぺたんこ靴のバランスが絶妙。足首を見せてヘルシーに。でも寒そう。

 

パリジェンヌ4

厳しい冬は去り、春の15区を散歩中に見かけたのは季節感たっぷりのコーディネート。薄い色のデニムシャツにふわりとしたロングスカートが軽やか。さりげなくまくった袖と大きく入ったスリット、そしてアップにした髪で女っぽさをプラス。

 

パリジェンヌ5

春のパリジェンヌは残念ながらあまりとらえられなかったので、あっという間に夏へ。これも7区の学校近くでキャッチした爽やかな着こなし。若くなりすぎそうなデニムのミニスカートを上品なホワイトシャツで大人っぽく。バッグとサンダルが夏らしさを演出。

 

パリジェンヌ6_2

この人もすらりと伸びた脚がきれい。リュクサンブール公園駅からついふらふらと追いかけてしまった。

パリジェンヌ6_1

タンクトップ×短パンっていうカジュアルな組み合わせに、パリジェンヌの定番・コットンのトートバッグがぴったり。こんな風に、ラフな着こなしに長い髪でさらりと女らしさをアピールするテクニックも真似したい。

 

パリジェンヌ7

こちらは15区の公園で日光浴を満喫中。普段着なのに目を引く鮮やかな装い。無造作にまとめた髪、個性的なサングラス、海辺に似合いそうなサンダルと、スタイリングや小物使いが上手。

 

パリジェンヌ8

打って変わって、今度は5区で見かけた女性らしいワンピーススタイル。大胆なドット柄が子供っぽくならず洗練された印象。個人的に好みの柄だなあ。パリの街なかでハイヒールを履いている人は少ないけど、やっぱりエレガントさをプラスするなら欠かせない。

 

パリジェンヌ9

同じく5区にて。上品パンツを主役にしたきれいめコーディネートは、黒のトップスとサンダルですっきりまとめるのがポイント。ほんのりと色気を漂わせる黒髪のゆるいアップが素敵。

 

パリジェンヌ10

朝、学校へ向かうメトロの中で目を奪われた深いブルーのオールインワン。気品のあるカラーに同系色のバッグを合わせ、足元は真っ白のスニーカーで軽快に。左の腕元、時計とは別にこれも薄いブルーのブレスレットをしていたのだけど、至近距離だったのでうまく撮れず残念。

 

パリジェンヌ11

季節はだんだん秋へ。引っ越したあと、5区を歩いて帰る途中にすれ違った自転車の彼女。こちらではレトロな自転車を使っている人が多く、それだけで映画に出てきそうな雰囲気なのだけど、清楚なホワイトワンピースに身を包んだ姿もロマンティックな気分満点。

 

パリジェンヌ12

ここは今通っているソルボンヌ・ヌーヴェル大学にも近い場所。小さな子供と歩きやすい飾らないスタイルなのに、幅広ロールアップや丸いフォルムのリュックであか抜けた印象に。

 

パリジェンヌ13

様々な文化施設が無料になる9月の文化遺産の日。これを利用して入場した近所の13区の映画博物館で見かけたのは、なんともパリジェンヌらしい2人組。ボーダーもストライプも、デニムもコンバースも、決して変わることのないフレンチベーシック。でも、これって偶然だったのかな?お互いに少しずつ色やシルエットが違っているのがかわいい。

 

パリジェンヌ15_2

そしてついこの前、学校に行こうと家を出た途端、華やかな赤のヒールに魅了された女性らしいコーディネート。

パリジェンヌ15_1

足元の鮮やかさが際立つバックスタイルもいいけれど、とろりとしたフェミニンなブラウスを軽くウエストインしたコートの中もワザあり。デニムに甘めのアイテムを組み合わせる着こなしは、個人的に永遠のスタンダード。
 

夏のファッションが好きなので、やっぱり夏のものが多くなってしまった。こちらの人は相変わらず露出度が高く、年齢にかかわらず暑いときには思う存分開放的になって好きなスタイルを楽しんでいる。特に今年の夏はパリも猛暑だったし、私自身もノースリーブや短パンを選ぶことが多かったのだけど、日本のアラフォー向け女性誌では短パンやミニスカートなんてありえないし、それどころか最近は「40代がしてはいけないコーディネート」なんていう特集まである。してはいけないってなんなんだろう。誰が決めたんだろう。日本ほど年齢にとらわれている国って世界でもかなり珍しいと思う。ここではノーメイクでも誰も気にしないし、自然体でいられるから心地いい。

ところで、5区のアパートに引っ越してから近所でおしゃれな人を見かけることが多くなった。前は郊外だったからか、やっぱりなんとなく普段着の人が多い印象だったのだけど、そういう意味でも楽しみが増えた。とはいえ、そんなに都合よくいつもカメラを構えているわけじゃないし、なかなかシャッターチャンスにはめぐり合えないのだけど、引き続きパリジェンヌたちのおしゃれの秘密を探ってみよう。

 
パリジェンヌたちのファッションチェック①はこちら
パリジェンヌたちのファッションチェック②はこちら
パリジェンヌたちのファッションチェック④はこちら

 

映画博物館
ちなみに映画博物館の中はこんなかんじ

 

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