どこの国でもそうだけど、街を歩いている女性たちはみんなおしゃれ上手。ファッションの街パリでももちろん同じで、思わず振り返ってしまう素敵な人が多い。世界中から注目され、日本でも人気の高い彼女たちのスタイルを、街の中で捉えてみた。ただ、ファッション誌のようないわゆる“いまどき”のスタイルというよりは、個人的に好きなファッション、そしてパリっぽいなと思うファッションがセレクトの基準。それから、本当にパリジェンヌかどうかは分からないので、パリで見かけたそれっぽい人という前提。
パリといえばボーダー。ナチュラルなワンピースとサンダルの組み合わせが爽やか。すらりと伸びたきれいな脚にシンプルなスタイルがよくお似合い。学生なのか、大きな本を抱えているのもパリっぽい。ちなみにパリではヒールを履いている女性は少なくて、来たばかりの暑かったころはこういうぺたんこのサンダルをすごくよく見かけた。
Gジャンにミニスカート、そして足元は白いスニーカー。カジュアルなアイテムが多いのに、全体的には大人っぽく仕上がっているのはなんでなんだろう。
全身白って個人的にも大好き。パリの女性はこういう薄い生地のワンピースをよく着ていて、とても涼し気。そして脚のきれいな人・・・ただ細いというのでなく、ほどよく筋肉がついて引き締まった脚を持つ人が多い気がする。
こちらも白一色のコーディネート。キャミソールなのに、かっちりした腕時計とバッグでこのままオフィスにも行けそう。真似したい!
ボーダーとパンツのシンプルな組み合わせなのに、なぜか素敵に見える。ごつめのリュックの持ち方もおしゃれ。私がやるとかなりスポーティーになりそう・・・。
メガネショップのお姉さんもやっぱりボーダー。大きめサイズをルーズに着くずしてデニムとコーディネート。ボーイッシュなスタイルなのに、まとめ髪のせいか全体の雰囲気は女性らしい。こういうヘアスタイルもこっちではよく見る。みんな上手だ。
この人もまとめ髪が素敵。丈の長いトレンチコートにオールスターのハイカット、バッグはフェミニンな花柄。バランスが取れていてかわいい。
そして今回の個人的ベストはこの彼女!ルーズにまとめた髪、細身のデニムのロールアップ×バレエシューズ、黒と紺のモノトーンカラーに赤いバッグの組み合わせ。どこを取っても私のイメージのパリジェンヌ。そういえば、コットンのトートバッグもよく見かけるなあ。
一般に、パリジェンヌはシンプルなアイテムを自分らしく着こなすと言われるけれど、確かにそうかもしれない。ボーダーなんかは大好きだし自分でもたくさん持っているけど、彼女たちが着るのとはなぜかぜんぜん違う・・・。ちなみに日本ではあるスタイルが流行すると、その時期みんなが同じ格好をしているということがよくあるけれど、こっちではあまりそういうことはないらしい。そして何といっても自由だ。おばあちゃんでも花柄やレースを着ているし、30代以上と思われる女性が脚を出していても誰も「イタイ」なんて言わない。
さて、私はというと、アイロンが必要な服なんかは持ってこなかったので、今はお気に入りの服はあまりない。荷物は少ない方がいいと誰もが言っていたのでなるべく減らしたのだけど、ちょっと後悔している。社会人の期間がそれなりに長かったからそれなりにいい服も着ていたし、学校ではやっぱりみんなおしゃれだし。覚悟していたことではあるけれど、毎日のことだから、好きなものを着られないというのはけっこうつらい。
ただ、こっちに来てバッグを1つ買った。仕事で使っていたバッグは全部置いてきて、通学には日本で買ったエルベシャプリエのデイパックを使っているのだけど、リュックって財布や定期を出すのが面倒だし、何よりスリたちに背中をさらしているのが不安。なので出発前、斜め掛けできるタイプの小さなバッグを日本であわてて買ったのだけど、いかにも観光客っていうかんじの旅行用のものなので、毎日使うのはちょっと恥ずかしいなと思っていた。そうしたら偶然、モノプリでちょうど同じぐらいの大きさのかわいいバッグを発見!値段も2千円ちょっとぐらいだったので、2、3日迷った末、結局買ってしまった。母親にはあきれられたけど、それ以来毎日使っているし、けっこう気に入っている。少しパリジェンヌに近づけたかも!?
パリジェンヌたちのファッションチェック②はこちら。
パリジェンヌたちのファッションチェック③はこちら。
パリジェンヌたちのファッションチェック④はこちら。
