パリのコピー屋

日本に比べればパリで困ることはいろいろあるけれど、1番はトイレの数が少ないこと、そして2番目がコピーが手軽にできないことだと思う。移民局に書類を送るの中でも少し書いたけれど、パリでは日本の都会のように簡単にコピー機がみつからない。モノプリにはあるらしいのだけど、きっと何の機能もないモノクロ印刷機だろう。普通、コピーなんて学校でできそうなものなのに、図書館は入るのにお金がいるらしいし、学生が出入りする校舎にはコピー機らしきものが見当たらない。事務局はいつも混んでいるのでまだちゃんと聞けていないのだけど、期待はできなさそう。まあモノクロコピーで足りる場合はそこまで苦労しなくていいかもしれないけれど、先日、USBに入ったデータをプリントする必要があった。これは一体どこに行けばできるのか。

ネットで情報収集し、メトロに乗って5区へ。ここは学校が多いのでどうやらコピーが安くできるお店がそろっているらしい。どんな店かというと、ずばりコピー屋。日本でも大量にコピーしたい場合、一般の人がキンコーズなどを使うことはあるけれど、パリでは枚数が少ない場合でもみんな日常的にこういう店でコピーしているみたいだ。5区を歩いてみると、確かにコピー屋があちこちにある。ということは、この辺の大学にもやっぱりコピー機はないのだろうか。
 

 
ブログで安いと評判だったお店を探してみたけれど結局分からず、近くの1軒へ。中には日本と同じような(たぶん)最新型のコピー機がいくつかあって、2、3人が使用中だった。お店のおじさんは私が入って来たのを見ても何も言わず、勝手に使って最後に精算するシステムのようだったけど、分からないので話しかけてみた。すると奥から別のお兄さんが出てきて私の前へ。こういう場合、正確なフランス語は話せなくても、コピー屋に入ってUSBを見せれば意図は分かってもらえるというもの。すぐにお兄さんが近くのマシンにUSBを挿してくれた。そのときにフランス語で何か言われてぜんぜん分からなかったのだけど、画面を見ると何やらダウンロードが始まっていたので、きっとそのUSBに対応するソフトが入っていなかったのだろうと見当をつけ、適当に返事。こんな風に、そのときの状況を見て勘で答えることってよくある気がする。人生経験が役立つ瞬間。無事プリントアウトできた後、もう1枚普通のコピーをお願いして終了。値段は1枚0.2ユーロで郵便局と同じだったけれど、機械の機能やスタッフの手間を考えると今回の方が安いと言えるかもしれない。ただ、この店がこの辺のほかの店と比べて安いかどうかは分からないけど。

それにしても、たった2枚コピーするのがこんなに面倒だとは!でもまあ、これがパリだ。きっと日本が便利すぎるのだろう。お店の人もやさしかったし、個人的には悪くない体験だった。コピーをする機会はおそらくこれから増えてくるだろうから、安くて対応のいい、そしてなるべく近くのコピー屋をみつけておかなければ。

 

5区のアパート
5区にて。同じ位置できれいに並んだ窓が大好き

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