語学力テストの結果

少し前のことになってしまったけれど、4月に受けたフランス語のテストTCFの結果を分析してみようと思う。テストはPC版だったから、その場ですぐに暫定結果はもらえたのだけど、後日、作文と口頭表現の採点もあわせた正式な結果が出た。
 

テスト結果

 
詳しく振り返る前に、まずはレベルのおさらい。フランス語のレベルは

A1→A2→B1→B2→C1→C2

となっている。一般的にはB1が仏検2級程度、B2が仏検準1級程度とされているのだけど、実感としては仏検のレベルは一段階、下。これは日本人の中でも意見が一致する。実際私はフランスに来る直前、B1に相当するとされる仏検2級を取ったけれど、こちらではA2のクラスから始まった(とはいえこのクラスは簡単だったのだけど)。だからまあ、渡仏時点の私のレベルはA2とB1の間ぐらいで、今回のテストの総合評価はB2。でも、一歩間違えればB1というギリギリの点数だったから、正確にはB1とB2の間ぐらい。1年半でB1を終えたという感じなんだろう。これは思っていたより、かなり遅いペース。

テストの項目は「聞き取り」「文法・構造」「読解」、そしてオプションの「作文」「口頭表現」で、それぞれについてレベルが判定される。一番よかったのはやっぱり作文で、次が驚くことに聞き取り、それから文法・構造。これら3項目はB2レベルだったのだけど、文法・構造はあと1問落としていればB1というかなり危ない点数だった。単純な文法問題はスラスラと解けたものの、見たこともない熟語の穴埋めがたくさんあって、これが原因だと思う。得意なはずの項目でこの結果は残念。逆に聞き取りに関しては、なんでよかったのかまったく分からない。ただ、実際のラジオやテレビの音声ではなく、問題用につくられた分かりやすい音声ばかりだったし、たまたま正解したものが多かった可能性が高い。選択式だとこういうことが起こる。

予想外に悪かったのは口頭表現と読解で、これらはなんとB1レベルだった(一応、B2に近い点数ではあったけれど)。会話ができないのはまあ分かっているから仕方ないとして、読解B1はマズイ。前から感じていたように、読むスピードが遅く、一回読んだだけではすぐに理解できないのが大きく影響しているように思う。この傾向は、上のレベルにいけばいくほど足を引っ張るようになってきているから、なんとか克服しないといけないのだけど、なかなか難しい。そもそも、何度かゆっくり読んでなんとなく意味は分かったとしても、なんとなくしか分からない。その場で具体的にイメージすることができないし、細かい部分はさらに理解不能。つまり、正確に意味が取れていないということなのだけど、最近、話をした日本の人も同じことで悩んでいると言っていた。どうすれば、すーっと意味がクリアに「入ってくる」ようになるんだろうか。それとも、どれだけやってもそんなものなんだろうか。とにかく、読解はなんとかしなければ。
 

罫線

 
今回は、国立大学付属の語学学校へ出願するために必要だったから受けたのだけど、少なくともこの1年半で大して進歩してないなということは分かった。予定では、B2の半ば辺りにいるはずだったのだけど・・・。周りの生徒と比べても、自分の上達スピードはだいぶ遅いなと感じる。ただ、まったくの初心者から始めると上達が目に見えて分かるけれど、私はある程度やってからこちらに来たし、基本的なルールをひと通り覚えてしまうと、そこから伸びるのって本当に大変だ。文法を知らなければ、知らない項目を一つ習えば一つ勉強できるけれど、文法を全部やってしまったあとは、とにかくたくさん読んで、たくさん聞いて、単語を覚えて、慣れていくことでしか前に進めない。結局、英語もこの辺りで止まってしまっているし、ここからはモチベーションを維持できるかどうかが分かれ目になる気がする。

こういうテストって一定のテクニックがいるし、だからこそあまり受けたくないのだけど、自分のレベルを確認するという意味では有効な手段の一つなのかも。まだまだ時間がかかるだろうけれど、日本に帰るころにはC1に近いB2ぐらいになっていたいなあ。

 

雷とエッフェル塔

気温が高く雷雨が続くパリ
画像引用元:
franceinfo

 

記事のタイトルまたは日付をクリックすると、コメントしていただけます。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください