旅行から帰って来た夜こそ穏やかな天気だったものの、次の日から残りのバカンスは見事に雨。毎日、長袖でも1枚では寒いぐらいの気温だった。この期間、パリに旅行に来ていた人は本当に気の毒。きのうの夕方ぐらいからやっと晴れて、夏期講習初日の今日は朝から快晴。ただ、最高気温は27度の予想でも、朝は15度と寒い。夜でも湿気が消えず、日が昇った瞬間から一気に暑くなる大阪の夏とはぜんぜん違う。
受講するレベルは春学期の最後の日に登録してきたけれど、先生が誰でどのクラスに行けばいいのかは、けさ事務局の前に貼りだされる表を見て確認しろとのこと。パリカト(パリ・カトリック学院)の生徒じゃない受講生はきのうレベル分けのテストを受けているはずだから、その結果も含めてのクラス発表なのだけど、かなりアナログ。授業は9時からなので、クラスを確認し教室を探す時間も考えて少し早めに家を出たはずが、電車が動いていなくて、結局10分前とけっこうぎりぎりに到着。
一枚一枚、表を見ていくという面倒な作業に時間がかかり、やっと自分の名前を見つけることができた。夏期講習はアメリカ人がすごく多いと聞いていたのだけどその通り、どのクラスにも国籍欄にアメリカとたくさん書かれている。私のクラスも18人中、6人がアメリカ人。あとは中国、韓国も多くて、またも日本人はクラスで私一人。ただ、同じレベルの他のクラスには何人か日本人がいるようだから、まったくの偶然だと思うのだけど。日本人がいないことには春学期で慣れたけれど、知り合いがぜんぜん増えないのはちょっと寂しい。
先生は若い女性で、8カ月の子供がいると言っていたから、きっと私より少し年下。春学期の先生よりゆっくりと、というか普通のスピードでしゃべってくれるから、こちらの方がクラスのレベルは高いのに、前よりだいぶ余裕で聞き取ることができる。元々パリカトの生徒だった人の割合は少なくて3分の1ぐらい。ボランティアの会話の授業で一緒だった子や、前々学期に同じ授業を選択していた子もいる。今回は男性が半分ぐらいと多く、中にはけっこう年上と思われる人たちも何人かいるから、またまたバラエティー豊かなメンバー。7月の1カ月間、彼らとともにこのクラスで授業を受けることになる。
前半は教室の外に出て、キャンパス内と学校付近の案内。まあこれは、パリカトの生徒には不要だったのだけど。でも、前から気になっていたこの爽やかなブルーのレストラン、サラダがおいしいと教えてもらえたのはラッキー。いつか入ってみたい。
後半から授業に入ったけれど、難しすぎず簡単すぎず、まあまあといったかんじ。ただ、1カ月しかないのにプレゼンがあるのはショック。さっそく来週に決まってしまった。準備しなければ。それにしてもみんな、さすがにこのレベルになると聞けているししゃべれている。語学の習得に留学経験は関係ないことを痛感。最後にやった聞き取り問題は、前学期のものより簡単だったのだけど、それでもやっぱり相変わらず。しばらくフランス語から離れていたから、逆に聞きやすくなっていないだろうかと期待したけれど、ぜんぜん変わっていなかった。
1カ月ぶりに学校に来たけれど、知っている先生たちや生徒たちと偶然会って、久しぶり!と言葉を交わせるのはやっぱりうれしい。授業がどんなかんじか、休み中に何をしていたかなど、話す内容も日本語と同じだし、スペインで焼けたーって腕を見せたら、いつも真っ黒に日焼けしているインドネシアの男の子に「いや、ぜんぜん」と突っ込まれたりという楽しい時間。でも、周りのみんながどんどんレベルアップしていってるのには、正直焦る。実際には、レベルといっても先生によることが分かったから、クラス分けにそれほど意味がないことは理解しているのだけど、同じクラスにいたはずの人たちは自分より上にいるし、下のクラスだった人たちは今、自分と一緒にやっている。この差はやっぱり、会話力なんだろうか。
まあとにかく、ついていけることが分かってほっとした。夏期講習中は、春学期までの登録時間から少し減らして週15時間。午前中で終わるとはいえ、月~金まで毎日9時開始なので、午後からの日もあったこれまでに比べるとけっこうキツイかも。でも6月は遊びすぎたし、また勉強に戻らないと。ただ、パリもいい季節。晴れればつい、寄り道したくなってしまうから、なるべくその誘惑に負けないよう気をつけなければ。
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