スペインより⑩

今日は次の街、セビーリャへ移動。オペラ『カルメン』や『セビリヤの理髪師』の舞台とのことで、詳しくは知らないけれど名前だけは聞いたことがある。ここはアンダルシアの州都らしく、けっこう大きそうな街だから楽しみ。

 セビーリャ地図

 
きのうネルハからグラナダのバスターミナルに戻った後、セビーリャ行きのバスの時刻表をもらっておいた。これが、グラナダに着いてすぐに観光案内所で手に入れたかった情報なのだ。まあネットでも調べられるのだけど、観光案内所が閉まっていたことでもう完全に忘れていた。正午発のにしよう。

バスターミナルまでの市バスの番号と乗り方も分かったので、今日はこれで行くことにする。ただ、どれぐらいの頻度で来るのか分からないから、セビーリャまでのチケットを買う時間も考えて早めに出なければ。10時半に宿をチェックアウトし、パン屋に寄ったりしながら大通りグラン・ビア・デ・コロンのバス停へ。待っている間、向かいのバス停に2両連結のバスLACが何台もやって来る。

 LAC

 
15分ぐらい待って、やっとこの番号が見えた。SN1。バスターミナルと市内中心部を結んでいるのはLACではなく、この普通のバス。ここから乗るとターミナルまでは15~20分ほど。

 SN1の市バス

 
11時半前に到着し、うん、今日はすべてが順調、と思いながら、券売機でセビーリャ行きの切符を買おうとすると・・・12時発のチケットがない!売り切れ!マジかー!と心の中で叫ぶ。こんなことって。しかも次は15時半だ。本当は、このどちらにしようか迷った末に、12時のに決めたのだ。それなのに!ああ、どうしよう。いったんキャンセルし、地球の歩き方をチェック。セビーリャ行きの列車を調べると1日3本。ただ、発車時刻はネットがないから分からないし、鉄道の駅までは遠い。そもそも、列車は少し高いからバスにしたのだ。仕方ない。もうあきらめて、15時半発のバスチケットを購入。これも人気で、最後の1枚だった。

やっぱり最初に思っていたことは正しくて、このグラナダに着いた瞬間に移動用のチケットを買っておかなければいけなかったのだ。でも、そもそも観光案内所に行こうと思っていた日は自分のミスで飛行機に乗り遅れ、次の日はたぶん祭日で案内所が休みだった。フライトを逃さなければ、きっと予定通りいっていたはず。なんかすべて、ここから始まっている気がするなあ・・・。

しかも、きのうバスで変に近場の町に行ってしまい、すんなりチケットが買えるものだと勘違いしてしまったから、きのうのうちに取っておくということも思いつかなかった。グラナダのホステルはすごくよくて、wi-fiもセキュリティ付きだったのになあ。せめてきのうのうちに分かっていれば、無理しなくても今日、出発までグラナダの旧市街をぶらぶらできたのだ。天気もいいし、明るいうちならアルハンブラ宮殿の写真もきれいに撮れただろうなあ・・・と、完全にたられば思考。時間が余ってしまったとはいえ、またバスで街まで行って戻って来るのも面倒だ。何より荷物も持ってきてしまったから、そんなにうろうろできないし。ということで、このブログを書き始める。

時計を見ると13時半。まだあと2時間ある。ターミナルにずっといても仕方がないし、クーラーがききすぎていて寒いので、外に出て周辺を散策。ここは街の中心部からは離れているから住宅街しかないのだけど、少し歩くと大きな公園があって、トラムの駅らしきものを発見。ただこれ、まだ開業していないようで、自動券売機も使えない。一度だけ、試運転中と思われる車両が通っていった。
 

 
ちょうど日陰になっているのでここに陣取って、セビーリャの予習やその後の日程の確認をする。ガイドブックを手に持って歩くとじゃまだから、今はスマホで必要なページだけ撮影しているのだけど、そういうのって旅行中は意外とやる時間がないので、まあちょうどよかった。1時間ぐらいずっといたけど、まったく誰も来なかったし、なかなかいい場所だった。そろそろ戻ろう。このトラム、線路がターミナルまで続いているから、オープンしたらこれで市内まで行けるようになるんじゃないのかな。

 トラム線路

 
やっと出発の時間。バスからアンダルシアの景色をしっかり見ておこうと思っていたのに、ほぼ発車と同時に寝ていた。だから3時間の道のりもすぐ。セビーリャにやって来た。外に出ると、暑い。とにかく暑い。グラナダよりまた一段階レベルアップしている。日陰に入ってもまったく涼しくなく、風も熱風だ。そして、温度計の数字に驚愕。

 温度計

 
47度!?いやもう、意味が分からない。40度以上の暑さって初めて経験したのだけど、歩いていると息苦しいくらい。今日は結局、日焼け止めを塗らなかったから、長袖で腕を隠しておいた。肩の日焼けはおとといぐらいから皮がむけ出してみっともない状態なので、せめて腕は守らなければ。まあ、もうかなり黒くなっているんだけど。

でも、今日はほっとできる。なぜなら、1人部屋だから!たまたま見つけたのだけど、バルセロナでドミトリーに泊まるよりも安かったから、2泊だけだしもう個室にしたのだ。部屋は広くはないけど、それでも快適。気を使わなくていいし、使うものは出しておけるし、洗濯物を干す場所もいっぱいある。そろそろ疲れがたまってきているから、ここでぐっすり寝ておこう。不思議なことに、建物の中に入るとクーラーがなくてもそんなに暑くなくて、ちょうどいい気温。グラナダも朝はかなり涼しかった。こういうカラッとした気候、いいなあ。
 

 
今日は1日、もったいなかったけど、まあ移動日兼休養日ということにしよう。予定通りいかないのが旅の醍醐味。

 

セビーリャ街角
セビーリャの街もいい雰囲気

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