バルセロナ3日目。朝から快晴で、半袖にデニムだと暑かった。今日はゴシック地区へ。旧市街の中でももっとも古い地域だそうで、1日目に歩いたメインストリート、ランブラス通りの東側に広がっている。きのう、バルセロナはあまり面白くないと書いたけれど、このゴシック地区は石畳の道に歴史的な建物が並ぶ、雰囲気のあるエリア。ただ歩いているだけで楽しい場所だ。特に、狭い抜け道は思わず通ってしまいたくなる。
ヨーロッパの街には必ず、ところどころにこういう広場がある。
中央郵便局。
ゴシック地区の中心、カテドラル。
王の広場。正面にあるのは王宮で、バルセロナ伯爵の住居として使われていたそう。この広場の奥の階段は、なんとかつてコロンブスが上がったこともあるんだとか。
そして何よりいいのは、ここに住んでいる人たちの生活が少しのぞけること。カラフルな建物が並び、バルコニーに洗濯物がはためく様子は、まさにハバナで見た光景。ここまで自国と同じように変えてしまったんだなあ。
こんな風に、歴史のある街をそこに住んでいる人たちの息づかいも感じながら当てもなくぶらぶら歩くのって大好き。というより、私の旅はほぼそれで十分だ。残念なのは、この旧市街があまり大きくないこと。ここを一歩出ると大通りがたくさんある大都会で、バルセロナの印象もまさにそんなかんじ。これがパリとは違うところなのだ。
最後に、ランブラス通りの西側にあるガウディ作グエル邸にも行ってみた。彼の初期の作品で、ここも世界遺産だそう。外から見ただけでも、やっぱり変わっている。
ちょっとバルセロナは時間を持て余し気味。今回も日本人宿に問い合わせてみたのだけど、そもそも数がそんなにないからもう予約でいっぱいだった。だから友達もできないし、食事もずっと一人だ。今泊まっているようなユースホステルはどうしても英語が共通言語なので、旅に最低限必要なぐらいしか話せないと、すごく肩身の狭い思いをする。これは世界中どこに行っても同じで、英語をしゃべれる人たちがすぐに仲良くなっているのを見ながら毎回ちゃんと勉強しようと思うものの、思うだけで終わっている。だからいつも、話しかけられるのが好きじゃない人を装って一人でいるようにしているのだけど、これってすごく居心地が悪いし、情けない。かといって普通のホテルに泊まる余裕はないし……。せっかく旅行に来ているのに、これがいつもいやなのだ。日本人が来てくれないかなあ。
