春学期がスタート

旅行にいくと3週間の休みもあっという間。まだ真冬の寒さが続く中、新学期が始まった。初日は私も含めて生徒12人。秋学期に引き続き、かなり多いなという印象。年齢、国籍もまたさまざまで、学生から50代近くと思われる人まで、中国や韓国、ベトナム、フィリピン、インドネシアなどアジア人はもちろん、スウェーデン、コロンビア、シリアなどの学生もいる。そして驚いたことに、日本人が私一人!こんなことってあり得るんだろうか。今まではどのクラスにいっても必ず自分のほかに日本人がいたのに。なんだかこれってけっこう心細い。前学期のメインのクラスで一緒だった人たちは、同じレベルでも曜日と時間が異なるクラスに登録したようで誰もいないし。ただ、映画のクラスで一緒だった生徒が3人いるので、ちょっと安心。前学期に同じ授業を受けていた人とは、校内で偶然会ったときもうれしくてつい「Ça va?(元気?)」と声を掛けてしまう。高校までは毎年クラス替えがあったから、新学期が始まってしばらくは知った顔を見ると別に仲良くなくてもほっとしていたけれど、まさに今、そんなかんじだ。
 

文房具

 
今度の先生は女性で、すごく明るく、すごく早口。前の先生は穏やかにしゃべってくれたから内容もほとんど聞き取れたのだけど、この先生の言うことはたぶん半分ぐらいしか理解できていない。それに、前の先生みたいに授業中はiPadを使って後からメールで送ってくれるんじゃなく、昔ながらの黒板にチョークで、どんどん消しながらどんどん新しいことを書いていくから、ノートを取っている間は話を聞けず、逆に話を聞いていると書き切れないことも多い。うーん、これはなかなか思っていたより難しい。先生にもよると思うけど、前学期とは明らかにレベルが違う。発言どころか、ついていくのに必死で、何を質問されているのかさえ分からないことも多いのだ。しかも例によって、周りのみんなは聞き取りはよくできているようだから、私と同じように感じている人はあまりいなさそう。だからよけいに、日本人がいないことが寂しい。

まだ2日目だけど、今度の先生はテキストを使わず、授業の進め方もかなり独特。でも内容自体はおもしろくて、特に今日はフランスの雑誌や新聞の話題だったから、興味を持って話を聞けた。ただ、せっかく専門ともいえる分野なのに、発言する余裕がぜんぜんなかったのは残念だけど・・・。ちなみにこの先生は今学期の映画の先生でもあるので、どんなかんじの授業なのか楽しみでもあり、ちょっと不安でもある。いずれにしろ、前学期と同じく最初の2週間はお試し期間で、授業を受けてみていまいちならクラスを替えることもできるし、レベルを替えることもできる。ただ私は、少なくともレベルを変更するという選択肢はないから、しんどくてもここで頑張るしかない。でもまあ、この2週間に日本人が一人でも入ってきてくれるとうれしいなあ。

 

授業で使ったフリーペーパー。表紙の写真がいい授業で使ったフリーペーパー。表紙の写真がいい

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