悩ましいグループワーク

先週、映画の授業でグループ発表があった。私のグループは全員で4人だったのだけど、この授業はそもそも週1回しかないからあまり集まる機会がない。だからメールアドレスを交換し合って連絡を取っていたのだけど、なぜかこういうとき、やる気がないのか何なのかぜんぜん反応しない人がいる。今回は台湾の女の子がそうで、昼休みにみんなで待ち合わせをしていても来なかったり、それに対して何も連絡がなかったり。そして何よりやっかいなことには、自分の担当部分さえギリギリまでやらないのだ。

やっぱり言葉が不自由だから、集まったとしてもなかなか話が進まないので、ここは編集の経験を生かしてレジュメのたたき台を提案したところ、その流れでそのまま私が本番の資料も作ることになってしまったのだけど、その子の担当ページの原稿がなかなか来ない。やっとのことでメールが送られてきたのは、他のページがとっくにでき上がり、いったんその子の担当部分を空白にしたまま一斉送信した後。遅くなったことに対する一言もなく、というかメール本文がなく、しかもなぜかPDF・・・。コピペしなければいけないこと、理解してなかったんだろうか。で、肝心の中身はというと、明らかに文字が多すぎる。先に送った他のページを見れば、大体の量は検討がつくはずなのに。それに、プレゼン資料に細かい文字をたくさん入れても仕方がないし、とイライラ。結局、何度かやり取りした末に書き直してもらい、ワードで送ってもらった。

そして、5月1日月曜のメーデーを含む3連休を費やして無事、レジュメができ上がったのだけど、いざ発表となっても想定外の事態が。今回はみんながそれぞれ自分の意見をメンバー全員にメールで送り、なぜか私が担当以外の部分も全部まとめてレジュメに落とし込んだのだけど、一番最後のページの担当だった男の子は、レジュメとは別に自分で原稿を用意してそれを読んでいた。まあ別に構わないのだけど、それならそのページは必要なかったし、大きなスクリーンに映しても読めないぐらい小さな文字でたくさん書き込むこともなかったのだ。メンバーそれぞれの意識もイメージもばらばらだから、完璧さが求められる仕事でのプレゼンとは違い、細かい部分の意思疎通はなかなかうまくいかないなあと実感。
 

ルル

プレゼン作品はモーリス・ピアラ『ルル』
画像引用元:https://eu.movieposter.com/poster/MPW-45358/Loulou.html

 
今学期のメインのクラスでは特に発表はないのだけど、しょっちゅうグループワークがあるから、まあ週に1回はプレゼンしているようなもの。映画の一部を見てその後のストーリーを考えたり、歌の歌詞を読んで登場人物のセリフをつくったり、ストライキのスローガンを書いたりと題材も内容も様々で、毎回、使わなければいけない時制や単語が指定される。ただこのグループワークも、自分にとってプラスになるかどうかはメンバー次第。

みんな大体、毎日同じ席に座るから、私は隣のベトナムの女の子とほとんどいつも同じグループになるのだけど、この子がなかなか難しい。性格はすごくいいのだけど、与えられるそれぞれの課題に対して自分なりの強いこだわりがあるようで、みんなが意見を出してもかなりの確率で否定するし、途中までできても「ここはやっぱりこうじゃないと思う」と言って消してしまったりする。なのに、自分からはあまりアイデアを出さない。個人的には授業の一課題に対して特に思い入れもなく、それよりとにかくいったん終わらせてしまいたいのだけど、そんな風だから半分までいかない内に行き詰まってしまうことが多い。そして、できたものを先生にメールで送る役を引き受けてくれるのはいいのだけど、そのときにちょっと自分の思うように書き換えてしまうのだ。しかもそれがけっこう間違っているので、せっかくみんなで時間をかけて考えたのに、なんで悪い方に変えるんだろうと思ってしまう。

でも一番いやなのは、フランス語ができる人たちばかりで進めてしまうこと。この場合はつまり、フランス語がしゃべれる人という意味。読み書きができるかどうかは関係ない。グループだとどうしても、一部の人たちだけで話が決まってしまいがちだし、そのベトナムの女の子もどんどん意見を言う人としか話さない。こんな風にアイデアを出すのってそもそも苦手で、日本語でも聞き役に回ってしまうことが多いのだけど、フランス語でのしゃべりができないとさらについていけない。そうなると、座っているだけになってますます面白くない。自分ができる方の立場なら他の人の発言を促すことも可能なのだけど、今はできない方だから何ともしようがないのが苦しいところ。ただ、しゃべるのもよくできる上に、みんなの発言の頻度や内容に気を配れる人たちもちゃんといて、そういうメンバーと一緒だったときはすごくやりやすかった。まあ、できない方が悪いと言われればそうなのだけど・・・。
 

罫線

 
とはいえ、これらのことは多国籍かどうかは関係なく、日本人だけのグループでもよくあることだから、人間社会にいる以上、避けることはできないんだろうと思う。せっかく仕事を辞めて煩わしい人間関係から解放されたのに、結局はどこにいっても同じことに悩まされるのだ。もし次にプレゼンがあるとしたら、やっぱり一人でやる方がいいかも。

 

花屋
季節とともに花屋の彩りもアップ

 

2月のキューバ旅行の写真を整理しました。本ブログではほとんど紹介できなかったので、ご興味のある方はこちらからどうぞ。また、上部メニュー「ABOUT」にもリンクを貼っています。
https://tabisurumonokaki17cuba.tumblr.com/

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください