パリで家電をリサイクル

いよいよ帰国に向けて少しずつ片付けをスタート。その第一弾とでもいうべきものがこれ。数カ月前に壊れてしまった電気ケトルをリサイクルに出した。
 

ケトル

 
これはフランスに来た直後に自分で買ったもので、3年半ぐらいで壊れたことになる。レバーを下ろすとスイッチが入り、お湯が沸くと自動的に上がる仕組みなのだけど、これが下がったままになってしまった。ちなみに、白くこびりついている汚れは硬水に含まれる石灰が原因。
 

ケトルレバー

 
パリでもゴミの分別は一応ちゃんとしていて、普通ゴミと資源ゴミはボックスも分かれている。今住んでいるアパートにはビンの捨て場がないのだけど、路上のあちこちにこういう大きな専用ボックスがあり、たまにまとめて近所のボックスに捨てに行っている。そんなに頻繁に空きビンが出るわけじゃないから、特に不便にも感じない。
 

ビン回収ボックス1

 
でも、さすがに壊れたケトルを入れられるゴミ箱はないだろうと思い、ネットで検索してみたところ、パリのゴミ回収についてまとまったサイトがあった。辞書を使わなくてもフランス語がそれなりに分かるようになると、やっぱり何かと便利。
 

Que faire de ses déchets ? Paris vous facilite le tri !:
https://www.paris.fr/pages/en-2019-paris-vous-facilite-le-tri-6266

 
調べてみたところ、電化製品の回収は各区で特定の日に行われていて、壊れていても無料で引き取ってくれるよう。回収カレンダーを見ると、自宅がある5区では7月に入って最初の土曜日にやっていたので、15分ほど歩いてメトロのJussieu駅前へ行ってみた。うん、あれっぽい。
 

電化製品回収所2

 
そんなに大々的にやっているわけではなく、持ち込まれたものをトラック1台に詰め込んでいるだけで知らなければ普通に通り過ぎてしまうぐらいだけど、列ができるほどではなくても次々に大きな箱や袋を抱えた人が訪れている。中には、車で持って来たと思われるぐらいのたくさんの荷物を並べている人もいて、みんなそれなりに利用しているんだなと実感。それもそのはず、やり取りは簡単で、壊れているかどうかの説明もいらず、もちろん身分証などもいらず、本当に「はい」と渡しておしまい。持って行きさえすれば、あっという間に片付いてしまう。
 

電化製品回収所1
青いテントとパーカーが目印

 
これとは別に、使用済みの電球と電池の捨て方も分からず、長い間部屋に置きっ放しになっていたのだけど、調べてみたらスーパーのカルフールに回収ボックスがあるよう。カルフールは近くにないから普段は利用していないのだけど、映画館への行き帰りの途中にあるので寄ってみると、なるほどレジの前にボックスがあった!いつも行っているスーパー、モノプリではコロナ騒動後、なぜか電池の回収ボックスがなくなってしまったから助かった。
 

電球と電池

 
前に住んでいた郊外の学生用マンションは敷地内にすべての種類のゴミを分別して捨てられたのだけど、今のような一般のアパートにはそういう便利なシステムはないから、日常生活の細かいことを知るのはなかなか大変。こんなタイミングながら不要なものがなくなって、しかもきちんとリサイクルに出せてすっきりしたけれど、これって特に帰国とは関係なく、もっと早くやっておけることだった。必要に迫られないとできない性質はどこにいても変わらない。

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